第二話:友達が必要かも
家に水槽と数匹の金魚が正式に我が家の家族にたってしばらく経った頃。
子供の頃に金魚を飼ってたことはあったが、正しい世話の仕方など全然知らなかった。
無知とは恐ろしいもので、今思えば到底考えられないようなひどいことをしてた。
エサは大さじ一杯ぐらいどばばばば〜
水の交換は水道水をそのままざばばば〜
・・・・・等々。
当然のことながら、魚達は弱っていき、一匹死に二匹死にして、最後の一匹になってしまった。
さすがに俺もこれはまずいと思い、魚に詳しかった人にいろいろとアドバイスを貰った。
・・・で、なんとか生き残った最後の一匹を大事に育て続け、約1年が過ぎた。
アパートのリビングで水槽を眺めてたある日。ふと思い立った。
こいつには友達が必要かも
思い立ったら居ても立ってもいられない性格のK-40。
そのまま車に乗り、近所のウォルマートへ。
魚コーナーで、形がよく似てる一匹を選び、
こいつください
と、ちょっと模様のついた金魚を買った。
家に帰ってきて水槽の中に入れてやると、特に問題もなく一緒に泳いでる。
心なしか、友達が出来て嬉しそうにしている。
水槽の中に魚が増えて嬉しいのは金魚だけではなく、
飼主のK-40も嬉しくてしょうがない。
・・・・で、次の日。
また近所のウォルマートへ行き、さらに2匹を追加。
こうして10ガロン水槽の中には4匹の金魚が住みつくことになった。