第四話:小さな巨人

我が家にやってきて2日目の子猫。そろそろ名前が必要になってきた。
クリプトンとゼノンの名前はまさに元素名から取ったわけで。今回もそれで行くことにした。
とりあえず、周期表を引っ張り出して、希ガスの欄を眺める。ついでに語源も調べてみる。
Kryptonの語源はギリシャ語の「Kryptos=隠された」 、Xenonの語源はギリシャ語の「Xenos=不思議な」
じゃぁ、この子猫は新人なんだから、ギリシャ語で新人を意味するNeosが語源の「Neon」にするかぁ。。。

・・・ってな感じで、ネオンに決定 σ(^◇^;)


ところが、この新人ネオン、体こそ小さいものの、態度は三姉妹の中で一番でかい。
オネーチャンズの2名が遊んでいると、トコトコとやってきて仲間に加わる・・・・

・・・もとい、2匹を追い払う

( ̄◇ ̄;)!!

オネーチャンズがボールで遊ぼうとすると、

ボールを奪い取るσ(^◇^;)


エサの時間になると、真っ先に飛んでくる。オネーチャンズはネオンが恐くて近寄れない。
一番小柄なネオン、怖いもの知らずなのか、単に解ってないだけなのか。
自分用の小さな餌箱などは完全無視。クリプトンとゼノン用のエサを食う。
それに気がついたオネーチャンズの2名、怒って殴りかかるかと思いきや、

何もせずに遠巻きに見てるだけ。

ネオンが食べ終わるのを待って、ネオンがどこかに行ったのを確認してから、
恐る恐る自分たちのエサとネオンの食い残しをつつく。

ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ


なんだかんだいって、結構三匹とも仲良くするようになった数日後、
子猫用と成猫用の餌を混ぜて一個の餌箱に入れてみた。
真っ先に飛んできたのはネオンだったが、オネーチャンズも一緒に顔を突っ込む。

おお〜、三匹そろって仲良く食べ始めた・・・・

ちょっと感動しながらも、安心して自分の仕事に取り掛かるK-40。
・・・・約15秒後、それは突如としてやってきた。

ウギャッ!

クリプトンっぽい叫び声に振り向くと、 ネオンが餌を食べているのをゼノンが見てる。
クリプトンは・・・遠くからネオンを見てる。 しかし、特に異常は感じられない。

首をかしげながら三姉妹を見守っている飼い主の前で、信じられない光景が繰り広げられた。
傍で食事中のネオンの様子を見ていたゼノンが、餌箱に首を突っ込もうとした瞬間、

ベシッ!( ̄□ ̄;)!!

ネオンがゼノンに平手打ち( ̄◇ ̄;)!!

ゼノンは「ウギャッ!」と叫んだものの、まだ完全に負けてはいない。 ひるまずに再び挑戦。
そぉ〜っと首を突っ込もうとするゼノン。背中に緊張の陰が見える。その口がエサ箱に届いた瞬間、


ベシッ!

ネオン再び平手打ち!

ウギャッ!

平手打ちを打つネオンは、その間も食べるペースはまったく緩めない。
下を向いたままの状態でエサをほおばりながら、手だけ伸ばしてゼノンの鼻先をひっぱたく。
懲りずにまた首を突っ込もうとするゼノン。死闘が繰り広げられた。

「ベシッ!」「ウギャッ!」「ベシッ!」「ウギャッ!」 「ベシッ!」「ウギャッ!」 「ベシッ!」「ウギャッ!」

・・・を数回繰り返した後、とうとうゼノンはあきらめた。
新人のくせに態度のでかい過ぎるネオンもネオンだが、
それにまったく反抗できないオネーチャンズもどうしたものかと。

(´ヘ`;)ハァ/(-_-)\ こまった〜

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