ディスクの材質のプラスチックについて
前回の話でちょっと出てきた、ディスクの材質であるプラスチックの違いについて、少し掘り下げた話をすることにします。あまり興味のない人は、この話は飛ばしてしまって、次の「ディスクの選び方」に進んでもらっても特に問題はありません。
〜材質のプラスチックと値段〜
INNOVAのディスクのページに行くと、ディスクの名前の下に、
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といったマークが並んでいますよね。
それぞれ、「デラックス」、「プロ・ライン」、「チャンピオン」、「スター」、「グロー」の略で、材質のプラスチックの種類を表しています。Discraftのページに行くと、「Pro D」、「elite X」、「elite Z」、「ESP」、というように、プラスチックの種類によって製造ラインが分けられています。最近は「ESP FLX」という新しいラインも追加されていますね。Millenniumの場合だと、「Millennium」、「Quantum」、「Sirius」等のプラスチックがある他、パット専用に「Super Soft」というプラスチックも使われています。
ディスク屋さんで値段を見てみると、同じモデルのディスクでも、いい材質のプラスチックのディスクの方が値段が高いということにも気が付きますね。違いを知りたくて、英語を「気合で読んだ」方々は、「高いプラスチックの方が耐久性がありそう」だということはお気づきになったでしょう。
実際に使ってみると、一番安いプラスチックでできているディスクはすぐにキズだらけになります。地面に落ちた時のスリキズはもちろんのことながら、木に激突したり、岩にぶつかったりと、ディスクにキズの付く要素はたくさんあります。写真のような、かなり深いキズがついてしまうこともあります。ところが、ちょっとお金を出して高いプラスチックでできているディスクを使うと、ほんの数メートルの距離から木にぶつけても、大したキズは付かなかったりします。長い目で見た時には、高い材質のディスクを購入した方が、後々得することになると言えるでしょう。
〜材質のプラスチックとフライト・パターン〜
上質のプラスチックの方が耐久性に優れていることは解りましたね。でも、実はそれだけの違いではないのです。あまり知られていませんが、プラスチックの材質はフライト・パターンにも影響を及ぼすんですね。一般的に言うと、良質なプラスチックほど空気抵抗が少なくなり、速く飛びます。しかし、制御が利きにくくなります。速く飛ぶディスク程、力が必要で、グライドも少なくなり、オーバー・ステイブル気味に飛びます。空気抵抗が少ないが故に、姿勢が変わり難く、真っ直ぐ飛ばすことが難しくなってしまいます。逆に、「DX」や「Pro D」などのプラスチックの場合、空気抵抗が大きく、スピードが落ちるために、制御がし易くなります。高いプラスチックよりもターンしにくく、真っ直ぐに飛びやすくなります。初心者のうちは、無理して高いプラスチックのディスクを投げず、制御し易い安いプラスチックで練習するのがいいでしょう。
〜材質のプラスチックとならし〜
車や単車と同じく、ディスクにも「ならし」期間があります。いまいちピンとこないかもしれませんが、ディスクが地面や木に衝突する際に、プラスチック内の微妙なしこりが少しずつほぐされていくのです。また、ディスクの表面の角や出っ張りも少しずつ削れて、だんだんスムーズになってきます。ディスク屋さんから買ってきたばかりの新品のディスクは、硬くて、手に持った感触もトゲトゲしていて、あまり心地よくありません。しかし、何回も投げられて「なれた」ディスクは、弾力があり、手にもぴったりフィットします。「なれた」ディスクは、なれていないディスクよりもアンダーステイブル気味に飛んでくれます。一般的には、良質なプラスチックの方が「なれる」までの時間が長くかかり、安いプラスチックの方がより均等に「なれ」易い傾向にあります。「なれ」具合によってフライト・パターンが変わるために、プロの人達になると、「なれ具合」の違う同じディスクを何枚も持っていることがよくあります。