神の領域

ある日突然、K-40用の実験室にやってきた神。

お前の真空ポンプを使わせろ

K:きみん所のポンプはどしたの?
神:うちの部屋のポンプは壊れてて動かない

実は、神が間違った使い方をするから、いつもぶっ壊れるんだな(笑)
でも、おいらのポンプはちゃんとメンテするから常に絶好調。
同じように使われてぶっ壊されると嫌だから、釘を刺す。

K:ちゃんと冷却器使ってポンプ守ってね。ぶっ壊れると困るから。

神: 俺はポンプの使い方ぐらい知っている。

さすがは神。ポンプが壊れてるのは自分のせいであることは、まったく理解できてないらしい。

バカにつける薬はないんで何も言わず、とりあえずポンプは使わせてあげる。
ポンプに繋がれた減圧ラインにフラスコをセットし、出ていった神。

でも、神やからポンプのスイッチ入れてへん

実は俺、気づいてたけど、「使い方を知っている」神には、敢えて何も言わず。

そばで見ていた同室の博士研究員R君、同じくニヤニヤしてるだけ

約1時間後、部屋に戻ってきた神。フラスコ内部に変化が無いことに気づく。
ここにきてやっと、ラインが減圧されてないことを悟った神が叫ぶ。

ポンプが壊れてるじゃないか!

K:俺が朝使った時は問題なく作動してたよん。
神:でも、今は動いて無いじゃないか!お前が壊したんだろう!
K:ちょっとスイッチ入れてみ。そしたら作動すると思うよん。
神:な、何っ!スイッチを切ってたのか、お前は!
K:スイッチ入れっぱなしにして無駄に動かしてたら傷むだけだから、当たり前じゃん。

神:ポンプは常に作動させなければいけないんだ!(怒りで顔真っ赤)

神の国のポンプはスイッチ入れっぱなしで、24時間週7日常に無駄に回り続けている。
冷却器の掃除も出来ないから、せっかく冷却器でトラップした有害物質がどんどんポンプの中へ。
だから神の国のポンプはいつもぶっ壊れてるわけで。

正しい使い方も知らず、俺に説教してくる神に、さすがの俺もイラついた。

K:え〜かげんにせ〜や、ワレ

K:この部屋のポンプ使うんやったら、この部屋のルールに従え

神:黙れ!このポンプはお前のポンプではない。(動揺して語尾が震えてる)

K:はぁ?

神:このポンプは教授の所有物だ!お前にどうこう言う資格はない!

ほな、何か?

教授直属の研究員やっとる俺に発言権はあらへんけど、オドレはたかが大学院生のくせして、俺に指図できるっちゅうわけか?
(注:フロリダ時代のK-40は博士研究員ね)

なんや知らん間に偉くなったらしいのぉ

寝言は寝て言え

K:よ〜解ったわ。ほな、今から教授にど〜したらええか聞きに行こ

神:な、なんで教授を巻き込むんだ?!(すでに半泣き状態)

K:オドレが自分でのたまったんやろが!これは教授のもんやと!ほれ、さっさと教授のオフィスに行かんかい。

神:教授も俺も忙しいんだ!お前と議論してる暇は無い!

そう言いながら逃げるように出て行った神。。。

後程、神と同室の韓国人から聞いた話によると、
突然真っ赤な顔で部屋に駆け込んできて、別の中国人に中国語で喚きたてていたそうな。

やはり、神は魔法の使える天界に留まってなきゃね。

常識が必要になる下界に下りてきちゃだめだよん。

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