数学が解ってないと・・・

まだK-40が大学生の頃の話。

アジア人にはDしかやらないというので有名な教授がいた。
日本人の友達はみんなこのおばはんにボコボコにやられてた。

そんな悪名高いおばはんのクラスを初めて取った時、
一番最初に提出した実験レポートが添削されて返ってきた。

・・・が、正しい答なのに減点されてる

念のために隣の友達の答を見せてもらうと、やはりあってる。
採点ミスだなと軽い気持ちでおばはんの所へ話に行く。

K−40: あの〜、ここの採点が間違ってるんで訂正してくれますか?
おばはん: あんた、何を言ってるの?採点は間違ってないわよ。
K−40: へ? でも、ここの答は2500でしょ?
おばはん: 答は2500だけどやり方が間違ってるから減点したのよ。
K−40: えっ?!やり方って・・・?どこに間違いがあるんですか?
おばはん: 式が間違ってるのよ。
K−40: あの・・・「4÷20×100×125」のどこが間違ってるんですか?
おばはん: それは「4÷20×125×100」であるべきなのよ。

K−40: ええっ( ̄□ ̄;)?!

K−40: でも数学的にはまったく一緒じゃないですか。
おばはん: 何を訳の判らないこと言ってるの。貴方が同じ答になったのは、ただの偶然
K−40: 偶然って・・・。掛け算なんだから順番変えても答は絶対一緒になるじゃないですか。
おばはん: 何回も言わせないで。あなたの答は偶然の賜物なのよ。

・・・と、そこで何を思ったか、おばはんはクラス中の生徒に向き直って大声で言った。

彼は偶然同じ答が出てきただけ。

数学が解ってないとこういうことになっちゃうのよ!

あまりのアホさ加減に戦意喪失したK−40はギブ・アップ。
点数どうこうよりも、自分があってるのか間違ってるのかだけ確認したかった。
・・・で、おばはんの旦那でもある副学部長の所へ話しに行った。

彼のオフィスに入って席についた途端に彼が言った。

お前、テリーに数学教えようとしたんだって?

どうやら、表向きは俺が教授に向かって失礼な口を利いたことになってるらしい。
全部説明するのもアホくさく、とりあえず自分の答が正しいことだけ確認して退室。

こんなバカでも教授になれるって、やはりアメリカはすごい国やね。

inserted by FC2 system