第七話:オスカーとアンジー
ウォルマートに行く度に気になっていた魚がある。
シクリッドの一種で、通称名はオスカー。成魚になると軽く12インチを超える。
黒地に蛍光色の赤が映える非常に綺麗な魚。
どうしても欲しくなって、黒のタイガー・オスカーを購入。
とても警戒心が強く、最初は物陰に隠れたままなかなか出てこなかった。
・・・約1週間後
K-40はエサをくれる人だという認識がついたらしく、今度は部屋に入るだけで大興奮。
水槽の右上の角で「エサくれ〜」と体全体をくねらせておねだり。
かわいい!
まるで犬の如くなついてしまったオスカーを見ているうちにもう一匹欲しくなった。
・・・で、今度はアルビノのオスカーをゲット。これで白と黒のコントラストが。
当時、子供が「Shark Tale」という映画をよく見てたんで、安直にアンジーと命名。
一年後・・・
それぞれ30センチ近くの大きさになってしまったオスカーとアンジー。
最初は一緒の水槽に住んでいたけど、大きくなってそれぞれ別の水槽に移動。
しかも、両方ともオスだったらしく、本能に従って巣作りをする。
水槽の真ん中で水底の石を口で掬っては端っこに積み上げる。
水槽はこんな感じ↓
フロリダに引越した時、何も考えずにオスカーとアンジーの水槽を隣り合わせにしてしまった。
昔は一緒の水槽に住んでいたとはいえ、現在は両者ともオスの成魚。
すぐさま水槽のガラス越しにガンの飛ばしあいが始まった。
時には口を大きく開けて突進し、ガラス越しに威嚇なぞし合っている。
そんな状態がしばらく続いた後、何気なく水槽を遠くから見たK-40。
ふたつの水槽の真ん中がっ!
( ̄□ ̄;)!!
魚の習性って恐ろしい・・・