第六話:ミドリフグと遭遇

南米シャークを飼うようになってから汽水域の魚に興味を持ち出したK-40。

かの有名なBadmanのサイトなどを読みながら知識を広げていっていたある日。
モールの小さなペット屋さんの魚コーナーにふと立ち寄ったK-40は目を疑った。

ミドリフグだ!

他の大手のペット屋にも売ってなく、プロショップに行っても売ってなく、
おそらくノースダコタの片田舎では手に入れることは出来ないのだろうと諦めていた。

そんな、夢の魚だったミドリフグが2匹も目の前にいる。
考える暇もなく、すぐさま店員さんに頼む。

2匹ともください!

長いこと淡水で飼われていたミドリフグは結構弱ってやせ細っていた。
エビや巻貝を中心にエサをあげ、瞬く間に太っていったミドリフグのチビとマル。
同時に少しずつ塩の濃度も上げていき、エサ用の巻貝の養殖も始めた。

それから数年・・・

完全海水のタンクにシャークくんと同居するようになったチビとマルは成長していた。
体は昔の数倍になり、丸々と太った体は、いかにもフグ。

ちいさなムナビレを必死に動かしながら水中をホバリングするかのように泳ぐ二匹。
体についたエアポンプの泡も気にしない。自分の何十倍もでかいシャークくんも気にしない。
その癒し系の容姿は人を魅了してやまない。お尻ですらキュートに見えてしまう。



あぁ・・・癒される・・・

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