ZとG(J)の音の違い

前回の話でSとSHの音を区別できるようになりましたか?今回はZの音に挑戦です。では、以下に挙げる単語を発音してみましょう。
@「Zag (ザグ)」、「Jag (ジャグ)」、「Zap (ザップ)」、「Jap (ジャップ)」←ほんとは使っちゃいけないんですけどね、この単語σ(^◇^;)
A「Zig (ずぃグ)」、「Jig (ジグ)」、「Zip (ずぃップ)」、「Gyp (ジップ)」、「Zin (ずぃん)」、「Gin (ジン)」、「Zee (ずぃー)」、「Gee (ジー)」
B「Zoo (ずー)」、「Jew (ジュー)」
C「Zen (ゼン)」、「Jen (ジェン)」、「Zest (ゼスト)」、「Jest (ジェスト)」
D「Zones (ゾーンズ)」、「Jones (ジョーンズ)」、「Zoe (ゾーイ)」、「Joey (ジョーイ)」

これも、前回と同じく@BCDは問題なく発音できる人が多いでしょうが、Aで詰まってしまう人が多いのではないでしょうか?ちゃんと発音しきれない人が多いのではないでしょうか?日本語の「ざじずぜぞ」をローマ字表記すると、「ZA、JI、ZU、ZE、ZO」となり、「じゃ、じゅ、じぇ、じょ、」は「JA、JU、JE、JO」となります。前回とまったく同じパターンですね。発音の観点に従うと、日本語の「じ」は「ザ行」の2番目ではなく、「ジャ行」の2番目であるべきなのです。

じゃ、「ず」の口で「い」の音を出せばいいわけ?

まさにその通りなわけで。「SI」の音を出すのに「すぃ〜」とやったように、「ZI」の音を出すには「ずぃ〜」とやっちゃってください。

〜「ZI」の音の出し方〜
まずは、「ざ〜ず〜ぜ〜ぞ〜」と10回ぐらい言ってみましょう。微妙に舌が動きますが、上顎に当たることはありませんよね?次に、「じゃ〜じ〜じゅ〜じぇ〜じょ〜」と10回ぐらい言ってみてください。いかがでしょうか?ひとつひとつの音を出すたびに毎回舌が上顎に当たりますね。この、舌が当たることによって、「J」の音を出るようになるのです。逆に言えば、「Z」の音を出したい時には、舌が上に当たるのを避け、「ず」の音を出す時の舌の位置を維持して、「い」の音を出す努力をしましょう。どの位置に舌を持ってきたらいいか解らない時には、「ず〜」と「じゅ〜」を交互に発音してみましょう。舌と上顎の微妙な位置関係の違いが感じられますでしょうか?では、「ず」の音を出す時の舌の形と位置を意識しながら、「ずい〜」と10回ぐらい発音してみましょう。次に、頑張って「ず」と「い」の間を短くして、「ずぃ〜」と言えるように努力してください。舌が上顎に当たって、「じ〜」の音にならないようになるまで、ひたすら「ずぃ〜」を練習しましょう。

これで、「Z」の音が正しく発音できるようになれば、上のAに挙げた単語もちゃんと発音し分けることができますね。赤ワインの「Zin」を注文したつもりがハード・リカーの「Gin」が出てきたなんてこともなくなります。単語のスペルを言う時にも困らなくて済みますね。英語で文字の「Z」は「Zee」という発音になりますが、日本人の場合は正しく発音できずに「Gee」と言ってしまい、「G」と書かれてしまうことがよくあるんですよね。たった1文字の違いですが、飛行機に乗れなくなってしまったりするので、電話で予約する時などは致命的です。頑張って正しく発音できるようになるまでしっかり練習しましょう。さて、次回はいよいよ「B」と「V」の区別の付け方を研究することにしましょう。

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